家庭菜園やぬか床が面白いのは、その土を創ることだと思ってます。その土地の神様(=菌)を、繁殖させ増やしていくことは面白いです。その土地に住まう菌は全てその土地の神様の一形態であります。
特に粘菌は特別。杜の主だから。でも多くの人は粘菌が畑にいることに気づかない。なぜなら粘菌はあまりにも多くの形態に变化(へんげ)するからです。やはり見えない事象は面白い。
イギリスの調査では、畑にいる微生物の1〜20%は粘菌だそうです。粘菌。あの南方熊楠さんや昭和天皇が夢中になったという生き物。動物であり植物であり、単細胞であり多細胞のようでもある。見えない事象では、粘菌もまたその大地の神様の一つの形態ではないだろうか。そのように思います。
雑草とはその土地が呼び寄せた植物。しかしその前に菌ちゃんが呼び寄せられるのかもしれません。その土の菌ちゃんが植物を呼び寄せる。この大地が森(=杜、極相林)になるための、大いなる創造の世界を感じてまいります。
雑草の土地。あるいは私たちのお腹。私達が手を加えることで、土地(お腹)の菌がすごしやすくなる。非常に多くの種類の菌が呼ばれて増えていく。
もしかしたら農業に従事されてらっしゃる方々は、収穫量をあげることではなく。土の中の菌を呼んで増やすこと。土地の神様(=菌)をお招きし多様に増えていただく世界(=土)をお手伝いすること。その共生のサイクルで、生かされていることを肌で感じているのかもしれません。
(ソース:https://blog.goo.ne.jp/ohisama_maruzo)