テルミー:皮膚は賢い臓器!
当院でテルミーを導入したのはすぐれた温熱療法だから。
という理由だけではありません。
それは皮膚という臓器への刺激方法の観方が優れている点もありました。
さて,何故皮膚を臓器というカテゴリにわけているのでしょうか?
通常そういった考えはありません。
しかし,皮膚の研究が進んだ今は皮膚への認識はより一層すすんだものになってきております。
今までは皮膚というのは
・皮膚感覚の情報を脳へ送る
・皮膚の伸縮や毛穴の調整により保温や体温調整
・外界との防御のため
そのくらいの認識であったかと思われます。
しかし,ここ数年で皮膚はサイトカインにより重要なたんぱく質を合成することがわかってきました。
サイトカインってなにか?
簡単に言えばコミュニケーションの方法です。
電話を使うか?
直接話すか?
メールするか?
手紙を出すか?
モールス信号での合図か?
そういった働きです。
人間の中には様々な伝達方法があります。
ホルモンであったり
神経伝達であったり
サイトカインというのは瞬時に細胞から発信される情報です。
また,脳からの指令なしで!自分たちの判断で反応するのが可能な領域です。
つまり,瞬間瞬間の反応が独立してすぐさましやすい特徴があります。
一昔前は乾布摩擦がありました。
これは皮膚の反応速度を高める意味合いもあったんでしょうね。
皮膚の反応速度を高めるという事は,9月末の今の秋から冬へ・・・。
移行する時期に瞬時に反応しなければならない部分です。
エアコン管理に慣れているせいで,脳は夏の設定のままだった。
なんて事になったら冷えが入ってこれからの寒い時期の出だしから大変です。
皮膚への刺激は。
裏では,こういったサイトカインなどの様々なコミュニケーションにより私たちを応援してくれているのでした。