往診でのとある学び。

コラム2018 01 11

私の方では御縁の長い人も。

御縁の短い人も。

様々なパターンがあります。

みなさん同じかと思いますが。笑

ふと先日とあるおばあちゃんを思い出しておりました。

その方の所には5年ほど往診へいっておりました。

だいたい１．２週間に1度のペースでした。

往診とはいっても実費での往診だったのですが，今思い返しても

ああ，これが「おもてなし」なんだな。

と実体験させていただいた貴重な時間でした。

夏にはわざわざ氷水でしめた御絞りを出していただき。

茶菓子や美味しいお茶を季節ごとで出していただいておりました。

お話もたあいのないことから相談事まで様々でした。

当時，おもてなしかた。についてのお話になりどういった点に気を付けられているのかというお話になりました。

結論としましては，対象や昭和初期はそういったお作法が日常で当たり前だったんだな。

身につくような生活を日々の中で実践されてきたんだなということでした。

昨今では・・・もう終わってしまいましたがドラマでも「過保護のカホコ？」なんてものもありました。

家での関係性や。

何を目的にしているのか。

そういったものが自分があいまいだったんだなと感じました。

特にお話の中では生きるための躾。

身を美しくする。と書きますが，その躾こそがそのおばあちゃんの人生のデザインをしてきたんだなと感じました。

人生を美しくデザインをするための躾をなされてきたこの世代の方を少し羨ましく思いました。

ちょっとした所作の積み重ねは，私たちのこころが日々何を思い描いているのか？

という指標にもなってまいります。

どういったデザインをしたいのか。

どういった生き方をしたいのか。

おもてなしの仕方の中はそういったコミュニケーションで一杯だったんだなとふと思い返してみたりしておりました。

残念ながらそのおばあちゃんは今現在は老人ホームへ行かれているため中々お会いできませんが・・・。

どこかのタイミングで元気づけてあげれたらよいなと思います。