ミネラルのお話。何故,対になっているのか?②
先日の続きです~。
ま、おおげさではなく、私たちの身体は
ミネラルでできているといってもいいのです。
ミネラルの働きで生命維持されているといっても
いいのです~。
したがってミネラルが足りなくなると、どうなるか。
酵素が働かなくなるのです。
酵素が働かなくなると、どうなるのか。
酵素は、体内で消化・吸収・排泄などの代謝を
担っているのですが、この酵素は、
ミネラルがなければ働かなくなります。
生命を維持するエネルギーをつくったり、
皮膚や臓器の新陳代謝を行ったり、体内で起こる
化学反応のすべては、酵素無しでは考えられないのです。
食べた食物を分解するのが消化酵素。
その消化酵素が分解した栄養分を、
エネルギーへと変換して、体内で働かせるのが代謝酵素。
新陳代謝によって健康を維持して、臓器を正常に
働かせ、毒素を排泄し、自然治癒力や免疫力を高める
など、代謝酵素は生命維持になくてはならないものです。
ま、こうして書くと、ことはシンプルのようですが、
この消化酵素と代謝酵素の関係はややこしい。
消化酵素と代謝酵素を合わせて体内酵素(潜在酵素)と
いうのですが、暴飲暴食して消化酵素を使い過ぎれば、
代謝酵素が足りなくなってしまいます。
つまり、消化酵素と代謝酵素の関係は、天秤のような
バランスで成り立っている関係なのです。
食べ過ぎで消化酵素を使い過ぎれば、
代謝をするための代謝酵素が足りなくなって
血糖値が上がり過ぎたり、慢性肝炎になったり、
いわゆるメタボリックシンドローム
(糖尿病・脂質異常症・高血圧などの生活習慣病)
になってしまうのです。
そして、とくに問題なのが、活性酸素の存在です。
癌、糖尿病、高血圧、喘息、アトピーなどの
生活習慣病の90%以上に関与するのが、
活性酸素なのです。
体内で取り入れられた酸素の、2%ほどの
悪玉酸素の存在が問題なのです。
生活習慣病の予防は、この活性酸素との闘いとも
いわれているのです。
そして、この活性酸素を中和・無毒化する酵素が
あるのです。
スーパー・オキサイド・ディスムターゼ(SOD)と
いわれる、活性酸素消去酵素です。
舌を噛みそうな名前ですが、この酵素が無ければ
私たちの内臓や器官は活性酸素の攻撃に晒され、
細胞に老化や炎症が起こり、最後は多臓器不全となって
死を招くことがあります。
この活性酸素消去酵素(SDO)と
どう向かい合っていくか、活性化していくかが、
高齢化社会を迎えている現代社会において、
老化現象を防ぎ、若返りのためのとっておきの秘策に
なるのです。
「分子矯正医学」を唱えたライナス・ポーリングは、
“細胞の質とは、それをつくる栄養素の質、
食べ物の質で決まり、あなたは、あなたが食べたもので、
飲んだものでつくられる”
と言い、必須栄養素を「生命の鎖」として
体系化したのでした。
栄養のあるものを食べても、酵素が働かないと
消化・吸収・排泄がうまくできない。
しかし、酵素をちゃんととっていても、
ビタミンがとられていなければ酵素は働かない。
そして、そのビタミンをちゃんととっていても、
ミネラルがとられていなければ、
ビタミンは本来の働きができない。
つまり、「生命の鎖」の始まりと終わりの
結び目の位置に、ミネラルの働きが重ね合わされている
というのです。
考えてみれば、ミネラルは直訳すると鉱物(mineral)の
ことですが、一般的には、私たちの身体を構成する
元素のことをいい、生命維持に必要な生体元素の
総称として生体ミネラルといわれています。
ミネラルは、私たちの身体の磐境(もと)を
成しているわけです。